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根洗 煎茶 静-印雑131

茶種 : 深蒸し煎茶
産地 : 静岡県浜松市北区根洗町
品種 : 静・印雑131
摘採 : 2017年4月25日
根洗 煎茶 静-印雑131

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根洗町は浜松市北区にあり天竜の山々のふもとに位置します。樽井氏の作る印雑131は非常に独特の深蒸し煎茶です。
静-印雑131は、熱心に夢を追い続け、日本茶業界に多大な功績を残した有馬氏によって1940年代に開発されました。アッサム種マニプリ15号の実生選抜由来で、アッサム種と日本の茶樹とを交配してできた品種です。早生でとても独特な香気がありますが、おそらくは登場が早すぎたのでしょう。情熱を持って夢を追いかけた数人の人々の努力もむなしく価値が認められることはありませんでした。今日では、印雑131はやぶきたとの交配種である蒼風、藤かおり、近藤早生といった有名な品種でよく知られています。
この印雑131は、有馬氏の助言により天竜川上流の緑片岩で改良した土壌で有機栽培されています。
根洗の工場の製造方法は独特で、アキツ式機械を使用しています。現在は製造されていないこの機械は有馬氏の研究をヒントにしたもので一連式とも呼ばれ、蒸した後に葉を熱風処理します。葉は常に動いていて、様々な揉捻段階へと進んでいきます。
その結果、すばらしい深蒸し茶ができ、非常に濃厚で香気が良く、いわゆる深蒸し茶と呼ばれるほとんどのお茶とは違って澄んだ色をしていて、何煎か淹れても変わりません。
葉は独特の甘い花の香りで、淹れたお茶は複雑さが増し力強さがあります。
口に含むとふくよかで濃厚ですが重たさはありません。静-印雑131に時折みられる渋みはほどよく弱まって優しく甘いお茶となり、うま味が際立ちすぎることもありません。茹でたグリンピースや白いんげんの甘い香気もあります。淹れるときのお湯の温度や飲むときの温度によって風味は大いに変わります。煎ごとに変わるお茶の味を楽しむのも面白いでしょう。渋みがあらわれることもありますが、香気や花香も一層強くなります。
誰もがこのお茶を気にいるわけではないかもしれませんが、見いだして研究する価値は十分にあります。それは、たぐいまれな品種として日本茶の近代史において重要であり、また深蒸し茶のイメージを変える独特な製法だからです。

淹れ方のヒント
  • 茶葉の量: 4g
  • お湯の量 : 70ml
  • お湯の温度 : 80°C
  • 浸出時間 : 50s

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根洗 煎茶 静-印雑131
SNC-66-001-050

1,620円  / 50g
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