こちらのお茶はいまだ珍しい日本産の烏龍茶で、発酵度合いは軽めです。
茨城県の茶産地、猿島(さしま)で台湾の包種茶に近い製法で作られています。
生産者の方は烏龍茶づくりにいくつかの日本の品種のほか、台湾の品種「青心烏龍」も使用しています。青心烏龍は台湾の烏龍茶と包種茶を代表する最も有名かつ、古くからある品種のひとつで、今回ご紹介するお茶もこの品種で作られたものです。
味も香りも非常に魅力的なお茶で、特に花香が強くとても甘いリッチで奥深い香りです。
これらの風味は残り香に強く感じられ、キャンディーやラベンダーを思わせます。
渋みは全くなく、のど越しがとてもすっきりとしています。
またえも言われぬ花の香りだけではなく、さわやかさ、熱帯のはつらつさがあり、冷めるととても心地よくしつこさのない甘さがでてきます。猿島烏龍茶のまさに逸品といえるでしょう。
生産者の方が烏龍茶の製造に台湾から取り寄せた機械を使用していることも注目したいところです。
茶種 : 半醗酵茶(烏龍茶)
産地 : 茨城県猿島郡境町山崎
品種 : 青心烏龍
摘採 : 2025年5月20~28日
淹れ方のヒント
茶葉の量: 3g
お湯の量 : 50ml
お湯の温度 : 100°C
浸出時間 : 40s