[農薬不使用茶園]
醬油、レザー
うま味★☆☆☆ / 渋味★★☆☆
コク★★★☆ / 火入れ★★★☆
標高600mにある熊本県山都町の馬見原は釜炒り茶の産地です。それもそのはず、山都町はちょうど宮崎県との県境に位置し、高千穂や五ヶ瀬といった釜炒り茶の一大産地のすぐそばにあるのです。
この釜炒り茶は希少な品種たまみどりのまだとても若い葉からできたお茶です。宇治在来種実生から選抜された釜炒り茶用品種で、1953年に正式に初めて登録された15品種の一つです。
日本の釜炒り茶特有の香気がはっきりと香ります。焼き芋、ドライトマト、鰹節の濃厚な香りに、動物性の香味も感じられまた甘さも少しあります。
鼻で感じた印象は口の中でも見事に感じられます。淹れたお茶は、香ばしくて、とてものど越しがよく、またすっきりとしています。うま味はなくどちらかというと甘いのですが、ごくわずかに渋みもあります。
二煎目以降では釜炒り茶特有の香りが常にあり、最初にじゃ香の香りのする花が、次に松葉を思わせる植物も感じられるようになってきます。
豊かで典型的な香りの優れた釜炒り茶です。
茶種: 釜炒り茶
産地: 熊本県山都町馬見原
品種: たまみどり
摘採: 2025年5月23日
淹れ方のヒント
茶葉の量: 4 g
お湯の量: 70 ml
お湯の温度: 80°C
浸出時間 60 秒