新着商品
花、梅、バニラ
醗酵(酸化)度:★★★ / コク:★★☆
渋み:★☆☆
藤かおりは、印雑131との交配で誕生した「インド系雑種」である「印雑」系品種です。その印雑131は、1920年代に日本に導入されたアッサム種のマニプリ15と日本の茶樹を交配して生まれました。藤かおりは茶業研究所ではなく、それも静岡のはずれにある藤枝の生産者が印雑131の実生とやぶきたを交配してできました。これはとても珍しいことです。この系統は耐寒性がほとんどないため、東京の北東にある茨城県の猿島にあるとはますます驚きです。
この夏摘みの紅茶の香りは「印雑」系品種独特でとても個性的です。どちらかというとフローラルですが、少しバニラがかった青いプラムも感じられます。
口に含むとあっさりとして心地よい、それでもしっかりとした渋みがあり、個性が表れています。全体的な印象は、革や熟した果物がほんのり香り、甘さのある、品質の良いアッサム茶を思わせます。この最初の印象のあとに、より「印雑」らしい特有の香りが出てきます。
希少なこの日本品種の系統に独特な芳香と、海外の力強い夏摘みの紅茶に見られる独特の味わいが、この力強い紅茶に凝縮されています。日本では昨今、とても香りが良く、優美で甘い優れた紅茶が数多くみられますが、個性が強くて濃厚で力強く、とても上品な渋みのあるこのようなお茶を見つけるのは至難の業です。
茶種 : 紅茶
産地 : 茨城県猿島郡境町山崎
品種 : ふじかおり
摘採 : 2025年6月26日
淹れ方のヒント
茶葉の量: 3g
お湯の量 : 150ml
お湯の温度 : 95-100°C
浸出時間 : 4 min