新着商品 [農薬不使用茶園]
フローラル、ラベンダー
うま味★☆☆☆/ 渋味★☆☆☆
コク★★☆☆ / 火入れ★☆☆☆

なごみゆたかは、宮崎県総合農業試験場で育成され、2010年に登録された新しい品種です。煎茶用としても釜炒り茶用としても注目されていますが、萎凋工程との相性がとてもよく、烏龍系のお茶を作るのにも最適です。ここ川根のように、萎凋した煎茶に利用されているのもうなずけます。
袋を開けるとどんなお茶かすぐにわかります。茶葉からは魅力的な花香が漂い、淹れるとはっきり確認できます。甘いフローラルな香気は強く、だんだんとラベンダーのようになり、口内ではより目立つようになります。蒸し製のお茶に典型的な軽いうま味に気付かないうちは、ほとんど発酵していない烏龍茶かと思わせるような第一印象です。渋みはとても控えめです。
二煎目と三煎目はさらに力強くなり、特に類を見ないフローラルな香りが鼻をくすぐります。
萎凋した煎茶がこのような花香を発するのは全く前例がないわけではありませんが、それでもこのお茶は特に強く、とりわけ淹れたお茶は澄んでのど越しが良く、萎凋した蒸し製緑茶では珍しいです。
このなごみゆたかの煎茶は素朴ながら、はっきりとして均一な花香が主に香り、信じられないほど芳醇です。蒸し製緑茶とほとんど発酵も火入れもしていない烏龍茶とがうまく融合した珍しいお茶になっています。

茶種: 普通蒸し煎茶
産地: 静岡県榛原郡川根本町元藤川
品種: なごみゆたか
摘採: 2025年5月3日