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スズラン、グリーンピース
うま味
★★☆☆ / 渋味
★★☆☆
コク
★★★☆ / 火入れ
★☆☆☆
品種・技術メモ
1922年、アッサムのマニプリ種の実生が静岡に導入されました。静-印雑131は、40年代にマニプリ15と日本の茶樹を交配した実生から選抜されました。印雑131の生みの親である研究者の有馬利治氏は、その特徴と非常に濃厚な香りが日本人の食習慣の西洋化に合っていると考えました。インド系の血統にもかかわらず、煎茶や釜炒り茶といった緑茶向けと考えられていました。この品種は登録されていませんが、蒼風やふじかおりなどの交配に利用されています。
この煎茶は、タンニンがたくさん出すぎないように揉捻機(揉捻の第2工程)を使わず、また精柔機(第4工程、葉を針状にする)の上におもりをのせずに製造しています。これによって、本来の手揉みにも近くなります。静岡で後に開発され今日では標準となっている方法では、茶葉により強く圧力がかかります。
蒸す前には萎凋工程があります。
香りの印象
香気は主に品種特有のグリーンピースとアスパラガスが香り、ぴりっと小さな花が感じられます。
味わいの特徴
口に含んだときの第一印象は力強いですが、渋みはとても控えめで、うま味が豊富なことに驚かされます。全体的に味わいはとても甘く、野菜と白い花が混ざった独特の香りがします。口内に残る余韻は実に秀逸です。
煎を重ねてもこの濃厚な味わいと独特の香りはずっと変わりません。
まとめ
この川根煎茶は印雑131の並外れた力強さを活かしながらも、非常にまろやかにもなっています。通常とは異なる揉捻の仕方がこの品種に適していたのでしょう。誰にでも気に入っていただけるわけではありませんが、このお茶は文字通り格別なお茶です。
お茶のプロフィール
茶種 : 普通蒸し煎茶
産地 : 静岡県川根本町青部
品種 : 印雑131
摘採 : 2026年5月2日