宇治白川は、小さなエリアにもかかわらず、宇治の中でも名高い玉露の産地です。同時に、宇治白川地区の生産農家辻喜代治氏の貢献により、抹茶産地としても有名になりました。
辻氏は、有機肥料のみを用い、農薬使用量は最小限に控えて、整枝を行わず自然仕立て茶園から、茶葉を手で丁寧に摘み取ります。
元々、抹茶の原料となる碾茶として、丹精込めて「本簾(ほんず)」栽培によって、生産されたあさひ品種ですが、今年は見事に再び全国茶品評会で1等に返り咲きました。
「本簾」とは、春先、お茶の新芽がでる頃に、よしずと稲わらで茶畑を覆い、一定期間直射日光を遮って育てる手法です。宇治市域で400年以上続くとされるお茶の伝統的な栽培方法です。光を遮ることで、露天で栽培される緑茶にはない、鮮やかな緑色と独特の香りやまろやかな旨み、甘みのあるお茶になります。
現在主流となった寒冷紗という遮光資材を用いる被覆栽培(覆い下栽培)よりも、さらに労力と手間がかかるため、近年では非常に珍しくなりました。
この特別な抹茶は、力強さ、甘味、クリーミーで馥郁とした味・香りが特徴です。口内には、まろやかさと繊細さが広がり、渋味は一切なく、滋味豊かな銘茶です。
薄茶&濃茶用
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動画 : 抹茶(薄茶)の立て方
茶種 : 抹茶
産地 : 京都府宇治市白川地区
品種 : あさひ
被覆: 40日間 (棚下)
摘採 : 2024年4月30日 手摘み
薄茶の点て方
抹茶の量: 2 g
お湯の量 : 60 ml
お湯の温度 : 80℃