スズラン、葡萄
うま味★☆☆☆ / 渋味★★☆☆
コク★★★☆ / 火入れ★★☆☆
本山と川根と並び天竜は、静岡の山のお茶の三大産地の一つです。小さな茶園には個性の強い古い品種がたくさんあり、若手の生産者、鈴木笙吾さんは素晴らしい潜在性を持つこうした様々な品種を利用しています。
このお茶は、日本の品種とアッサム種のマニプリ1 5号を掛け合わせた、今ではとても希少な伝説的品種、印雑131から作られています。個性豊かな芳香で知られるこの品種にやぶきたを掛け合わせて、蒼風やふじかおりなどが生まれました。
この天竜茶の香りは始め甘く、やがてグリーンピースや、特にこの品種に特有の甘くスパイシーな野の花が感じられるようになりますが、この独特の香りは程よく穏やかです。また、タンニンが少なく、渋みはごくわずかしか感じられませんが、大変力強く、うま味もあります。うま味は特に後味に感じられます。
この個性ある山のお茶のおかげで、印雑131に親しみやすくなります。
茶種 : 普通蒸し煎茶
産地 : 静岡県浜松市天竜区竜川
品種 : 印雑131
摘採 : 2025年5月5日
淹れ方のヒント
茶葉の量: 4g
お湯の量 : 70ml
お湯の温度 : 90°C
浸出時間 : 50s