[有機栽培茶園]
そら豆、枝豆、青草
うま味★★★☆ / 渋味★☆☆☆
コク★★☆☆ / 火入れ★☆☆☆
青々しさと濃厚な甘みを口いっぱいに感じられるお茶。
1953年に日本のお茶としては2番目に品種登録された「あさつゆ」は、現在でも多くの品種の生みの親として注目されています。また、一度好きになると浮気できないと「あさつゆ」自体の人気も非常に高いお茶です。収穫後、長めに蒸して酸化酵素の働きを止める”深蒸し”に適し、その濃厚で鮮やかな水色と、香り・味ともに青く甘いコクのある味わいが定評。ひと夏越した方が香りや濃厚さが深まる品種で、新茶から間もなくのころは青々しさばかりが目立ってしまいがちですが、今年この霧島の山間部・牧園町産のあさつゆは摘みたてから甘さやコクが深く、できの良さを感じさせます。
細く細かい葉はそれ自体から青く、茹でた豆のような香り。水色は濃いゆえに少し黒みがかり、若い葉で作られた証拠である細かい毛が水面に広がります。香りはバラのエキスのよう。重く甘い香りがしっかり漂い、口にふくんでなお葉をはんでいるように青さを感じます。時に渋みをピリッと感じることもありますが、喉の奥まで甘みと旨みが絡み合って余韻も強いです。二煎目も印象は変わりません。少し青みが抜けて爽やかさが出ます。後味にくどさもなく、けれど強く個性的なお茶を飲んだ満足感を存分に味わえるでしょう。
茶種: 深蒸し煎茶
産地: 鹿児島県霧島市牧園町
品種: あさつゆ
被覆: 8日間 (直がけ)
摘採: 2025年4月26日
淹れ方のヒント
茶葉の量: 4 g
お湯の量: 70 ml
お湯の温度: 70°C
浸出時間: 45秒