グレープフルーツ、ミント
うま味★☆☆☆/ 渋味★★☆☆
コク★★☆☆ / 火入れ★☆☆☆
ふくみどりは埼玉生まれの品種で、やぶきたとさやまみどりを祖先にもちます。栽培の面だけでなく、芳香にも特徴があり、特に製造前の生葉を萎凋すると独特の香りがします。
この狭山の優れた煎茶は萎凋されていて一煎目の香気は少し花が香りますが、グレープフルーツのような柑橘系とさわやかなミントが圧倒的に主流です。
口内ではとてもすっきりとしていて少し鉱物が感じられ、うま味はほとんどなく上品な渋みがごくわずかにあります。ソフトな甘い印象で、柑橘とミントの芳香もまたあります。
二煎目以降は萎凋茶に特有のさわやかな花の香りがよりはっきりとしてきて、とても深みのある湿った植物の印象です。柑橘の香りは奥深くにとどまっています。このふくみどりの特徴はなんといってもさわやかさです。
工程が完璧に調整されて香りが格段に豊かになった、見事な煎茶です。
茶種 : 普通蒸し煎茶
産地 : 埼玉県狭山市堀兼
品種 : ふくみどり
摘採 : 2025年4月30日
淹れ方のヒント
茶葉の量: 4g
お湯の量 : 70ml
お湯の温度 : 80°C
浸出時間 : 60s